「6月23日 4:45pm」

「で、プロデューサー、昨夜の約束の食事の件、どこに連れて行って
くれますか?」
「そうだな、律子が食べたいものなら、どこにでも連れて行くけど」
「えっ、どこでも…?」
(んー、コレは解釈をちょこっと換えればチャンスよね…うふふ)
「スランス料理でも、イタ飯でも、中華でも何でもいいんだぞ。」
「そうねぇ…でも、今すぐには決められないわね。かと言っても、
誕生日を一人で食事するのは寂しいから、とにかく今夜の食事には
付き合って。食事に連れて行くのは後日って事でね。プロデューサー」
「判ったよ、今夜の食事は付き合うよ。」
「それじゃ、今夜の食事はプロデューサーにお任せします。」
(ふふっ、あとはアレを実行するだけね。)
「って、2回も食事に連れて行くのか?…ま、いいけど」


「もうすぐ、マンションに着くぞ。プレゼント降ろして食事に行くぞ。」
(ちょっとオシャレなレストランに連れて行って、そこで渡したほうが
喜ぶかな?女の子なんだから、そういう演出のほうがいいかもな。
普段のキャラクターからして、もう少し可愛げも持たせる為にも…
間近で接していると、ほんと可愛いんだけどさ…律子は。)


プレゼントを全部降ろした。おそらく、まだ明日も届くんだろうな。
「お疲れ様です、プロデューサー。」
「律子もお疲れさん。でも、明日もまだ届くだろう。覚悟しておけ。」
「流石に今日よりは少ないんじゃないですか。大丈夫ですよ。」
「それもそうだな。」
「プロデューサー、コーヒー淹れますから、座って待っててください。
インスタントですけどね。」
「ああ、ありがとう。」
「コーヒー飲んでる間に、私、着替えてきますから。あっ、そうだ、
覗かないでくださいよ。」
「ぶはっ…覗かないって!」


「さて、プロデューサーはどんな見せに連れて行ってくれるのかな。
プロデューサーはスーツだったから、それなりに良い店に連れて行く
可能性が高いわね。私の誕生日だから…って、そういう路線の店に
連れて行く事を考えれば、ラフな格好じゃ駄目ね。となると…
滅多にこんなの着ないけど、プロデューサーと一緒なら…うふふ」