@中の人

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3873617
ついに見つかった(公開した?)ブルーバックコマンド。


ちょっと思う事あり、チョコチョコと書いてたら、知らない内に
書きたい事が大きくなって、整理つかなくなってきた。
そんな訳で、とりあえず読みたい人はどうぞ。無駄に長いです。


某ブログにて、「L4U」にブルーバックだけでなく、グリーンや
グレーのバックだけにしてダンスさせるモードがあると書かれて
興味持ってたが、ツイッター経由でそれを知る。
ロジック的には、背景映像のレンダリングをオフにするだけ
だから、仕様的にはそういうモードがあってもおかしくない。
てか、ダンスや衣装の確認用のルーチンがそのまま残ってて…
いうパターンもあるが、おそらくは「わざと」そういうルーチンや
発動するトリガを残していたのかもしれない。「今度の為に」…と。
というのも、ロング映像でのカメラ固定とか、スーパーロングの
アングルの際に、再度ステージをやり直して、アピール発動で
スーパーロング固定になるとか…なんかわざとらしいとしか
思えない裏ワザが仕込まれているのだから。
バグとして残ってたと考えても、発動する情況を考慮しても
意図的なものとしか、解釈できないのだ。


私個人としての意見としては、L4Uにゲーム性は無いと思ってる。
当然、今更殆どの人はそれを求めてもいないだろう。
むしろ、アイマスMADを作る為の素材生成ソフトとしか思わない。
確かにゲームである部分もあるが、正直な話、今更ながらに
あの程度のゲーム性で一本のゲームソフトとして成り立つ訳ない。
ただですら、ゲーム開発でも老舗クラスの長年商売している
あの会社だ。
L4UバンナムがあーだこーだとCERO-B的な講釈を述べてるが、
実際、所有しているユーザー層、狙ってるユーザー層としては、
可処分所得が見込める層(ある程度の小遣い、バイトで稼げる
高校生から上の世代)を狙ったソフトである。
その証拠ともいえる現象がDLCの売上げである。
正直な話、あの程度のすぐにゲームとしての遊興性に限度のある
内容で、定期的に出る新作の衣装等のDLCにお金を払うだろうか。
では、何故DLCを購入するのか。MADを作りたいから。そして、
ダンス映像を楽しみたいから…である。
私の知人で3DCGに関わるエンジニアが言うに「3DのCGも
フィギュアやプラモデルのように、手に取って視点を変えて
楽しめる”モノ””玩具”としてバーチャルオブジェクトとして
市場ができると信じてる」という事を話した事がある。
実際に、そういう市場はアイドルマスターという商材で実証した。
むしろ、アイドルマスターL4Uは、ゲームとしての存在意義は
終ったと思ってもいいのかもしれない。
むしろ、ゲームだけの世界で終らなくなった情況になっている。
今までのゲームという形態での販売形式だったものが、すでに
映像素材の販売として変わっている。
ゲームキャラを介しての音楽CDでの音楽面での発展だけでなく
MAD映像による、映像編集文化、技術をより身近にしてくれた。
音楽も、ただ楽器を演奏する、歌を歌うだけでなく、ミキシングや
編集による最適化等の裏方作業も大事であり、楽しめるように、
映像も同様に、ただ見るだけの受身的楽しみだけでなく、
切り貼りの簡単な編集だけにとどまらず、いろんな映像との
合成だとかのプロレベルに近い事も行える、楽しめる。
アイドルマスターがそんなにも広大な存在になるなんて、
当のバンナムは考えていたのだろうか、いや狙っていたのか?


正直な話、一部ではあるが、未だに初回限定版のL4Uが売れ残って
販売価格を下げて販売している。
しかし、このような裏ワザをこっそりと制作者側が公開する事で
在庫を上手く捌く…なんて事は昔から、この業界ではある事だ。
しかし、何故このタイミングなのか?
おそらくは、ニコニコ動画の権利者削除のルール変更に伴い、
権利者による一種の「暗黙の公認」を示しているのでは思う。
つまり、わざわざMADが作りやすい状況(コマンド)を自ら晒す事で
「MAD制作は公認です。もっと作ってね」と解釈させたいのでは。
いや、そうとしか解釈できないのだ。
件の単色背景に関して、説明文がいかにもな内容だ。
ただの動作テストだけのコマンドであれば、複数色も準備するか?
わざわざ背景色を複数準備しているのは、合成処理を考えて
配慮したとしか言いようがないのだ。
このコマンドを公開する時期を伺ってたかにも思えなくもない。
まぁ、あのコマンドを公開したのが内部の人間だったとしての
話ではあるのだが…


しかし、このコマンド、MAD制作者にはある意味、革命である。
だが、それゆえに困る事もある。
MAD制作の技術、センスの格差が広がる事だ。
完全に背景が無いとなると、いかに背景を合成させるか。
センスある映像を掛け合わせるか、キャラとの合成に違和感無い
合成をさせられるかと。
「素材」が良いだけあって、各自の手腕があらわにされる。
ある意味、残酷な事とも言えるかもしれない。
下手に手を出してしまうと、厄介だと。
そして、報われないのは、この為にaviutl向けのプラグイン
開発していた人たち…なんか、近いうちに新しく開発したモノを
公開する予定だった人もいるらしいのだが、流石に今となっては、
どう言い表せばいいのだろうか…あまりにも残酷だよな…
まぁ、私もavisynthスクリプト書いて、同様な事をやろうと
実験したりしてたので、その人の悔しさは判るような…
でも、よくよく考えたら、コミュ画面での抜き作業には使えるか。
次作でコミュまでブルーバック装備したら…つうか、次作が
どうなるかすら、怪しいが…内容的にもな。