温故知新

…てな訳でだ。暫くはちょい古めの名曲を発掘してプロデュースしようかと思う。
「それはいいんだけど…ホントにそれでいいの?」
うちらの戦略としては、確実に引っかかる客層を取りこぼさずに巻き上げる事で
存在感を高めようかと、思うんだ。流行り廃れの流れの中で抗うよりは、確実な
市場を確保した方が確かだろう。
「それはそうなんですけど…それじゃ、逆に新しい曲とは駄目ってイメージが…」
ふふっ、そこも狙い目。敢えてそういう方向性に走るからこそ、そういう分野に
手を出した時に意外性がさらに目立って、効果的だろう。
「アコギですね…プロデューサー」
言っとくがなぁ、まだ、古いネタとか超マニアックなネタを引っ張り出しても
いいんだぞ…それこそ、閑古鳥がヒッチコックの「鳥」のように集まるぐらいの。
「マニアック狙いは私の戦略でもあったけど…毒を食らわば皿まで…か」